「インディ ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」
遥かなる昔、遠い銀河系宇宙で、
G.ルーカスと、S.スピルバーグという青年が、
ハワイという島で、黒澤明監督の
隠し砦の三悪人(1958年)という映画を観ていました。
二人は、それぞれ「スター ウォ-ズ」(1977年)と「ジョーズ」(1975年)という映画を
すでに作っていて、
次に、この「隠し砦の三悪人」のような、面白い冒険活劇を作ろうと、話し合いました。
そうして作られたキャラクターが、インディ.ジョーンズだったのです。
今年6月21日に、その第4作目、「クリスタル・スカルの王国」が封切られます。
アメリカでは、5月22日に公開され、例によって大ヒットしているようですが、
この映画がこれほどににまで、ヒットする原因の一つには、
古代文明に対する畏敬の念があると思われます。
第1作目「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」(1981年)に登場する聖櫃は、
実際に旧約聖書に出てきますし、
第3作目 「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」(1989年)のモチーフとなる
西洋人には、大変なじみのある物語です。
私は、個人的には、第3作目の「最後の聖戦」が大好きです。
ショーン.コネリー演じる、とぼけたインディのお父さん役が楽しく、
ショーン.コネリーは、見事に007俳優から、脱却することに成功したといえましょう。
というより、このシリーズ自体が、007のパロディの要素があるので、
まるで、コネリーはセルフパロディを楽しんでいるように演じています。
子供の時から不仲であった父親と、ナチスドイツに追われながら旅するなかで、
次第にインディが父親の偉さに気付いていく過程は、
あたかも、「永遠の少年」と批判されたS,スピルバーグが、
成熟した大人となっていく姿と重なります。
第4作目「クリスタル・スカルの王国」には、
第1作目に登場した聖櫃が、再び登場するそうです。
めったに映画館では映画を観ない(値段が高い!)私ですが、
これはロードショウで観ようかなと、迷っています。