『MILK/ミルク』(2008)を鑑賞する

『MILK/ミルク』(2008)を鑑賞する

同性愛者であることを公表した上で、米国史上初めて公職に就いた政治家ハービー・ミルクの半生を描いた伝記ドラマ。1970年代のサンフランシスコ。生来の人柄でゲイやヒッピーたちに慕われる同性愛者のミルクは、マイノリティに対する権利と機会の平等を求め、世間の差別や偏見と戦いながら市制執行委員会の選挙に立候補する。第81回アカデミー賞では、主演男優賞(ショーン・ペン)、オリジナル脚本賞を受賞。監督は「エレファント」のガス・バン・サント。
 

 
はっきり言って、私は、同性愛には興味がありません。
そして、例えば日本において、同性愛者がどのような立場に置かれているのか、
よく知りません。
アメリカより、日本の方が、同性愛に関しては、
寛容なんじゃないかな?と思いますが。)
そして、この映画の中での、おっさん
同士の
シーンには、
おえ~っ


としました。
でも、私はこの映画が好きになりました。
 
アメリカの公民権運動が、如何に命懸けであったのか?
キリスト教原理主義の抵抗はもの凄いものがあったようです。
マイノリティの闘う姿勢に共感しました。
(女性が必ずしも、マイノリティの味方をするとは限らない。
という好例でもあります。)
詳しい内容は、トラックバックした、くるみさんの記事を読んでください。
 

この映画を見て、強く感じた事を書きます。
私は、所謂知識人の家庭に育ちました。
ですから、日本の知識人の裏も表も、よく知っております。
ハービー・ミルクに在って、日本の知識人に欠けているものは何か?
 
自分の主義主張に命を懸けること。
 
西洋において、初めて主義主張に殉じた人は、
ソクラテス(B.C.469~B.C.399)だったそうです。
 
日本に、かつて、ソクラテスはいたのでしょうか?