もうファンタジー映画は楽しめない
もうファンタジー映画は楽しめない
ブロ友さんの評判も結構良く、PART1もPART2も面白かったので、
私には珍しくTSUTAYAで新作2泊3日を奮発して(430円!)、
楽しみにして観てみた
面白くないので途中で挫折してしまいました。
せっかく人が苦労して作った映画を、
簡単に貶してはいけないと仰られる方もおられますが、
今日隆盛を極める
G.ルーカスの「スターウォーズ」(1977年)であり、
(厳密に言うとS.キューブリックの「2001年 宇宙の旅」(1968年)なんですが。)
「スターウォーズ」の冒頭、
巨大な宇宙戦艦「スターデストロイヤー」が大きなスクリーンに姿を現したとき、
もうかつてのジョン・ウェインが活躍したような、
素朴な勧善懲悪の西部劇など作れない時代になってしまいました。
娯楽映画の定番だった「西部劇」だが、1960年代に入ると、人権意識の高揚とともにインディアンや黒人の描き方が糾弾されるようになって露骨な「勧善懲悪」な作劇は控えられるようになり、「異民族間の衝突」をテーマにしたものが増えていった。(wikiより)
しかし、所謂「アメリカン・ニューシネマ」は
芸術的完成度は高いものですが興行成績は今ひとつ。
平凡な観客は、やはり単純な勧善懲悪がお好みのようです。
この時代に低迷する映画産業の救世主として現れたのが、
何といっても、宇宙人の人権問題になど頭を悩ます必要はありませんからね。
(人種差別主義者であったヒトラーばかり悪者にされる映画が量産されるのもこのせいでしょう。)
という訳で、飛躍的に発達したVFX技術とともに、
大抵の悪役は、CGで作られたクリチャー達です。
安心して、悪人たちに正義のお仕置きを施すことができます。
その中には、名作と言っていいものもあります。
「ロード オブ ザ リング」などは映画史に残る名作だと私も思います。
先日、「ギルバート・グレイブ」でのディカプリオの素晴らしい演技を見てしまうと、
やはり映画はこうあるべきかと。
という訳で、この映画は勿体無いけれど途中まで観て返すことにいたしました。
(また、観るかもしれませんが。)