猫も杓子も

猫も杓子も


 
 
個人にせよ国家にせよ、そこには一度確立された自我の孤立感といふものが見られない。他の民族や他の階級に対して、それと自分とを隔てる距離が見えぬままに、べたべたと吸いついていく。さういふ感じがします。時の流れにたいしても同様です。時流と自分との間の距離が見えない。ですから、実に安易に時流に乗ります。この時流ともに動く軽薄さは、ずるいとか無節操とかいつて責められるのですが、私は、さういふことこそ日本人的だと思ひます。かれらには、べつに悪い事をしている意識はないのです。他人や自分をいつわつているともおもつていないのです。もつとすなほな気持ちではないでせうか。かれらは人をだましているのではなく、むしろ時流にだまされているのです。つまり時流と自分との距離がみえないのです。
(「日本を思ふ」 福田恒存著より 赤字猫さん)

母性社会に一番特徴的なことは、
みんなで一緒に行動する。」と言う点にあります。
日本が誇る文豪北野武(1947~)は、
 

 
赤信号 みんなで渡れば 怖くない
 
と言う名言を残しましたが、
戦前のファシズムの時代は言うに及ばず、
一転しての一億総懺悔、
戦後の高度経済成長、バブル経済、痛みを伴う構造改革。。。
みんなで一緒に行動する例は、枚挙にいとまがありません。
今また、子どもたちが、
猫も杓子も妖怪ウォッチ
」「妖怪ウォッチ
と連呼するのを見ていると、
この国は恐ろしいと私は思う。
だから、やはり今度の選挙で自民党に反対する党に一票入れておこう。
自民党が大勝すると、なし崩しに右傾化が止まらなくなりそうな気が致します。
 
 
 
「非国民」になる勇気を持ちましょう!