追悼 キャリー・フィッシャー

追悼 キャリー・フィッシャー



死者に関して、ネガティブななことを書くのは、
我が国の風習(?)に反するみたいですが、
先日、若くしてこの世を去ったキャリー・フィッシャーは、
まことに気の毒な人生だったように思います。
正に映画スターウォーズの下敷きになってしまった一生でした。

レイア姫のオーディションで最後まで残ったのは、
監督ジョージ・ルーカスが決め手としたのは、
お姫様にふさわしい彼女の育ちの良さだったそうです。
芸能一家の恵まれた環境に育った彼女は、
それゆえに見かけの強情さとは裏腹の
性格の弱さを持っていたのでないのでしょうか?
スターウォーズ」の大きすぎる成功故のプレッシャーから、
ドラッグ中毒になった経緯は、
自伝「崖っぷちからのはがき」Postcards From The Edge)に詳しいですが、
作家として、何とか立ち直ったように見えて、
結局「スターウォーズ」の呪縛から抜けきれなかったようですね。



若いころの容姿とは程遠い状態で、
「フォースの覚醒」(2015年)に出演したときは、
いろいろと悪口を言われました。
晩年になって、実はハリソン・フォードとデキていたなんて告白したのは、
その腹いせだったのでしょうかね?

スーパーマン俳優が気の毒な人生を送ることは有名ですし、
スター・トレック」の出演者たちは、
ほとんどの場合俳優として食っていけていません。



あんまり有名すぎる映画に出演してしまうのも、
俳優として、これまた不幸なことなのでありました。




合掌