今頃、映画「ワンダフルライフ」を鑑賞する!
今頃、映画「ワンダフルライフ」を鑑賞する!
1999年 日本
お話 死んだ人が天国へ辿り着くまでの7日間に最も大切な思い出をひとつだけ選ぶ、という設定を通して人生の意味について見つめ直した物語。天国の入り口にやって来た22人の老若男女。彼らはこれから7日間の間に大切な思い出をひとつだけ選ばなければならない。人はその思い出だけを持って天国に向かう。思い出は職員の手により撮影され、最終日に上映会が開かれることになっていた。さっそく職員たちは死者たちから思い出を聞き出し、撮影のための準備を進めるが…。
最近、是枝裕和監督作品を見るのが、マイブームなんです^^
例えば、「ダイ・ハード」シリーズだとか、「トランスフォーマー」だとか、観ている最中は面白くても、観終わって10分後に内容を全部忘れてしまう映画がありますが、この映画はその逆。しみじみと心に残る佳作でした。
何も、高予算のハリウッド映画を頭ごなしに否定している訳ではなく、娯楽映画も必要だとは思うのですが、この映画のように、見るからに低予算(笑)でも、良い脚本と良い演出があれば、観る者に強く働きかけるものを作ることができる。
何も、高予算のハリウッド映画を頭ごなしに否定している訳ではなく、娯楽映画も必要だとは思うのですが、この映画のように、見るからに低予算(笑)でも、良い脚本と良い演出があれば、観る者に強く働きかけるものを作ることができる。
例によって、ドキュメンタリー映画のようなタッチで話は進みます。かなりのシーンは、即興で撮影されたらしい。最初はちょっと退屈しましたが、後半になって俄然伏線が生きてくる。やはり、劇映画だったんですね。さりげない登場人物の会話だけで、第二次世界大戦で若い命を散らせてしまった青年の無念の思いを描く脚本は秀逸だと感じました。