今頃、映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」を鑑賞する!

今頃、映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」を鑑賞する!

2002年 アメリ


 ヒット・メーカー、スティーヴン・スピルバーグ監督がハリウッドのトップ・スター2人を起用して撮り上げた実録犯罪コメディ。60年代、FBIを手玉にとって世間を騒がせた実在の天才詐欺師フランク・W・アバグネイルと彼を執拗に追う捜査官との追跡劇を軽妙なタッチで描く。原作は、現在FBIのアドバイザーとして活躍するフランク・W・アバグネイル本人とスタン・レディングによる同名自叙伝。
 高校生のフランク・W・アバグネイルは尊敬する父が母と離婚すると聞き、ショックで衝動的に家を飛び出してしまう。そして、生活のため偽造小切手の詐欺を始めるようになる。最初はなかなかうまくいかなかったが、大手航空会社のパイロットに成りすますと誰もがもののみごとに騙された。これに味をしめたフランクは小切手の偽造を繰り返し巨額の資金を手に入れるのだった。一方、巨額小切手偽造詐欺事件を捜査していたFBI捜査官カール・ハンラティは、徐々に犯人に迫っていくのだったが…。

ジョン・ウィリアムスの音楽が軽快な、大変楽しいコメディ映画です。
おそらく、この映画の主人公には、若き日の天才映画少年S.スピルバーグ自身が投影されているんでしょう。両親の離婚に悩む姿がよく似ているし、映画スタジオに出入りし、大したキャリアもないのに映画監督に収まってしまった経歴は、この映画を彷彿とさせる。(若き日のスピルバーグが、ディカプリオほど女にもてたかどうかは知りませんが^^)




世界を股にかけて詐欺犯罪を犯すアバグネイルレオナルド・ディカプリオ)を温かく見守り(?)更生への道を与えるFBI捜査官トム・ハンクス)が印象的です。



アメリ
では、警察沙汰になったハッカー少年をIBMなどの大企業が高給で雇うなんてことがよくあるそうですが、こういった若き才能を大事にする社会風土は、日本
にはないですよね。 実在のフランク・W・アバクネイルは、刑務所から出所後、詐欺防止の金融コンサルタント会社を設立して大成功を収めたそうな。才能とはったりは紙一重なのかもしれません。



ダメおやじを演じるクリストファー・ウォーケンが秀逸。



若きディカプリオがとてもチャーミング
ですが、彼はどうしてこう、偽悪的、露悪的な役ばかり演じたがるんでしょうか?