タテマエとホンネ10

岡本和久


 このYahoo!ブログにも、タテマエとホンネについて書かれてている人がいた。I-Oウェルス・アドバイザーズ代表取締役社長というエライ人なのだそうだ。本も出されているみたいだが、どんな人かは知らないし、あまり興味がない。
 ただ、これまで引用させてもらった人に共通して言えることは、みな欧米に留学経験があるということ(村上龍を除く)。西洋人の、物事を比較的率直に語るのに慣れてしまうと、日本的表現(あいまいで、婉曲的)の特異さに違和感を覚えるのだろう。それが、この島国で2千年以上も一緒に暮らしてきた人々の生きる知恵なのかもしれないが、どうも、私は好きになれない。


「日本にはホンネとタテマエがあると言われます。私は外資系の企業で仕事をしているので良くそれを実感します。例えば、東京オフィスにいる仲間同士では色々なことを正直に話しても、海外拠点の人達にはちょっと話し方を変えることがよくあります。あまり、ストレートに話さずに「あいまいさ」をもって話す。どうも、日本人のDNAにはそのような要素が乗っているのではないかと思うのです。多分、外国人から見ると日本人はどうして本当のことをもっとストレートに話さないのかと思っていることでしょう。これは決して他意があってそうしているのではなく、日本語には外国にはあまりない微妙な距離感を反映した表現法があるということです。これは外国人にも日本人とつきあう上で是非、知っておいてもらいたいことです。また、我々、日本人が外国の人と話すとき誤解を招かないように注意しておくべき点でもあります。」
http://blogs.yahoo.co.jp/okamox/68441.html)