なのにあなたは京都へ行くの2
↑地図を載せました。
旅行された事のある方は、大体ご存じだと思いますが、
↓この通り。石畳がずっと続いていて、花街が軒を並べます。
歩いていると、芸妓さんとすれ違ったりして、
まさにタイムスリップしたような気分になります。
皆さんご存知のように、
東側の店は鴨川に面し、夏場には納涼床を設ける飲食店が多く、
京都の夏の風物詩の一つです。
しかし、私のような庶民には、敷居の高いところですので、
元文学少年の私としては、
歩いてみると、私の以前住んでいたころにはなかった、
いろいろなオブジェが高瀬川の中に置いてあり、
外国人がやたらと写真を撮っていました。
驚いたのは、この界隈に所謂フウゾクのお店が異常に増えている事で、
不況の深刻さが垣間見えます。
その日にお会いした方のお話によると、祇園も今はさっぱりだめだそうです。
(この近くに、結構有名な喫茶店があるのですが、
それはまた次回にでも、書いてみたいと思います。)
そのまま高瀬川のいろいろなオブジェを眺めながら上がっていくと、
私のお目当ての建物が見つかりました。↓
高瀬川の流れを上手に利用したモダンな建築で、
かの世界的に有名な安藤忠雄氏の設計です。
フランスに行っちゃったjyukujyuku123さんは、
安藤忠雄の建築がお嫌いだそうですが、
私は、まだ安藤氏の名前を知る前から
この建築(ブティックになっています。)が気に入っていて、
昔、よく建物の中をうろうろしていました。
(でも、店の営業はしにくいだろうと思います。。。)
ネットで調べてみると、
名称 TIME'S
設計 安藤忠雄建築研究所
所在地 京都府京都市中京区三条通河原町下ル
竣工年 1984年
用途 商業施設
京都に出かけるとなると、京阪三条に出て四条までの間で大体の用を済ませていましたので、建築を志し、安藤忠雄の名前を知る前から気になる建物で、初めて買った建築の本が安藤氏の作品集で、そこに紹介されているTIME'Sを見て、随分建築というものを身近に感じたものでした。
安藤氏の商業建築の中でも特に代表的な作品で、また講演会での安藤氏のこの作品にまつわる話もおもしろく、実際、高瀬川沿いにある他の建物と比較すると、TIME'Sの建築作品としての完成度の高さ、特に高瀬川との一体感は抜きんでてているものがあると感じます。が、商業建築として果たして「もうかる」建物なんだろうか?とも考えさせられます。
最近では、TIME'Sにみられるデンクス・アルファーというコンクリート・ブロック(工法)を利用した作品を見かけなくなりました。
今日はここまで。
つづく |