「生きる」
黒澤コーナーが、あまりに人気がないので、
本来なら、最後の方に取っておくべき稀代の名作「生きる」を、取り上げたいと思います。
まずは、ご存じない方は、予告編をご覧ください。
日本映画のベスト10を選ぶと、
エントリー致します。
そのヒューマニズムが頂点に達した作品と評価される名作。」だそうです。
海外でも評価が高く、トム・ハンクス主演で、リメイクの噂も、2000年代前半にありました。
今でこそ、日本映画が海外で賞を受賞するのは珍しくはありませんが、
当時は、イタリアでは、日本に映画があると言う事を知らなかった人も大勢いた時代で、
敗戦で自信を失った日本人は、このニュースに小躍りしました。
小役人が、命懸けで作った公園の手柄を、役所の上司に横取りされるこの映画のエピソードのルーツは、
こういう体験からきているのかもしれません。
この映画を、お役所の形式主義への批判と取る見方もあるそうですが、
物作りで、世界に冠たる経済大国を作り上げた戦後日本人のルーツだと言えない事もないでしょう。
しかし、へそ曲りの猫さんは、例によって、いちゃもんをつけます。
第一の疑問
第二の疑問
大体、癌で余命幾許もない人間が、これだけ元気に動き回れるのか? |