映画「スラップショット」はお勧めです

映画「スラップショット」(1977年 アメリカ)


 
 
戯曲には古代ギリシャ以来、数千年の歴史があり、
小説には「源氏物語」以来千年の歴史があります。
でも、映画が出現したのは、たった百年前です。
たかが映画なのです。
淀川長治さんは、ゴダールの映画を認めなかったそうですが、
私も、「芸術」が先に立つ映画はあまり好きになれません。
例えばトルストイの「戦争と平和」や、
ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の映画化されたものが、
作品として非常につまらないのは、
映画でしか表現できないものを
作品の中に持っていないからでしょう。
私は、そんなケージツ的映画より、
この「スラップショット」のような娯楽映画のほうが大好きです。

 
監督は明日に向かって撃て」「スティング」ジョージ・ロイ・ヒル
主演がポール・ニューマンとくれば、
面白くないわけがありません。

ネタは下品ですが、大変「上品な」ユーモアに溢れた映画だと思います。
ポール・ニューマンは、作品選びがうまいですね。
(例外は栄光への脱出

音痴の私が言うのもなんですが、テーマソングもイカしていて大好きです。↓
 
 
作品中に出てくるハンセン兄弟は、名物キャラらしく、
YouTubeハンセン兄弟の登場シーンの動画が、たくさんアップされていました。↓
 
 

なんでも、脚本家が女性で、
裏に反戦フェミニズムの思想が隠されているそうですが、
そんな難しいことを考えなくても、楽しめます。
リメイクのお話もあるそうですね。
これは、お勧め映画です。