映画「NINE」は駄作である!

映画「NINE」は駄作である!

2009年アメリカ映画
あらすじ:映画監督グイドは、新作「イタリア」の制作進行に行き詰まっていた。脚本もできないまま記者会見に臨まされた彼は追い詰められ会見場から逃げ出してしまう。逃亡先は海沿いのホテル。そこに妻ルイザを呼び寄せ苦しみを癒して貰おうとしたが、プロデューサーに見付かりセットごとついてこられてしまい逃亡先で撮影することになる。そこへ愛人カルラまでやってきて彼を誘惑する。 記者のステファニー、女優のクラウディア等、彼を取り巻き愛を歌う女性に翻弄されるグイド。 そんな夫の猟色趣味と仕事一徹ぶりに愛想を尽かされ、グイドはルイザに別れを告げられてしまう。ルイザ無しに新しい映画製作など不可能だと思い知ったグイドは仲間に「イタリア」撮影の中止を告げ、映画界を去る。だが二年後、抜け殻のようになったグイドをリリーは新作撮影へと誘う。(例によってWikiの丸写し)
 


前に見た映画「シカゴ」(2002年)が大層面白かったので、
同じ監督、スタッフで作られたこの映画、
期待して観ました。
元ネタは、有名なフェデリコ・フェリーニの映画「8 1/2」(1963年)
出演する俳優は、
期待しないほうがおかしいじゃないですか
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
で、結果は大外れ。
これだけのスタッフとキャストでも、駄作は作られるという見本です。
というか、私が「シカゴ」を気に入ったのは、
元ネタを考えたボブ・フォッシーが好きだったからかもしれません。
この監督(というか振付師)の大ファンなんです、私。
同じような、映画が作れなくなった映画監督の苦悩を描いたフォッシーの名作に、
「オール ザット ジャズ」(1979年)がありますが、
この映画は、それには遠く及びません。
暇そうな男女の「好いたの惚れたの」
という話がだらだら続くだけです。

ダンスナンバーもそれほど素晴らしいとは思えない。
 
ただ、ウディ・アレンの映画もそうですが、
こういった女にモテまくる映画監督の話に、
「いい気なもんだ!
と拒絶反応を示す方も多いようですが、
私はそうではありませんので。
まあ、映画監督は女にモテるでしょう。

 

 
 
 
ブロードウェイの舞台は成功したようですが、
もともとフェリーニのこういった映画を、
ミュジーカルにすることに無理があるのではないのでしょうか?
それにしても、ソフィア・ローレンはいくつになってもお美しい。
それだけが、収穫でした。