刑事コロンボ・「構想の死角」「指輪の爪あと」を鑑賞する!
刑事コロンボ・「構想の死角」「指輪の爪あと」を鑑賞する!
1971年 アメリカ(TVドラマ)
そう言えば、今年になってピーター・フォークさんが亡くなっているんですね。
そのせいかどうか知りませんが、TSUTAYAに行ってみたら、
「刑事コロンボ」シリーズのレンタルが始まっていたので、
懐かしくなって借りてきました。
最近では、衛星放送で放映されていたようですが、
私は、途中で解約してしまったので観ることができませんでした。
ビデオ全盛時代でも、確か「刑事コロンボ」のビデオレンタルはなかったはずで、
ケチで不精な私でも、やっと全作品を気軽に楽しめる時代が来たのであります。
私が子供の頃は、勿論ビデオもDVDもなかったので、
TVに噛り付いてこのドラマを堪能致しました。
日本人が勝手に作ったいい加減な小説(所謂ノベライゼーション)も
愛読しておりました。
ですから、このドラマに関しては、
小池朝雄さんの有名な吹き替えに慣れ親しんでおりまして、
今回、初めてではないですがピーター・フォークの1オクターブ低い濁声を聞いて、
少し違和感を感じました。
このドラマのファンは多いようで、
ブロ友さん、元ブロ友さんにも、
熱烈なファンをお見受けしております。
有名なところでは、
訪米した時には、
晩さん会にピーター・フォークが招かれたそうであります。
ドイツでは、
視聴率50%を記録したとか。
なんと言っても、このドラマの見どころは、
頭のいいエリート層の犯人が大抵の場合は完全犯罪を目論み、
それを見るからにうだつの上がらなそうな小汚い刑事(実際は警部補)が
追い詰めていくという処にありますよね。
昭和天皇がお気に入りだったのも、
国家権力に群がる「悪い奴ら」をよく見てこられたからでしょうか?
私は(おそらく)今回初めて見ました。
時代が時代だけに演出などの古臭さは否めません。
全盛期の作品が持っている緊張感はまだこの頃には表れていないようです。
でも、なんと言っても「構想の死角」を演出したのは、
(それに興味があってこの作品を借りてまいりました。)
まあ、そつなく演出したというだけの作品で、
それにしても、いくらTV映画とはいえ、
25歳の青年に演出を任せるとは日本では考えられない話で、
(日本でなら、助監督としてこき使われている。)
タテ社会の日本との事情の差がくっきり致します。
「刑事コロンボ」にはいろいろな思い出がありますので、
また懐かしい作品をレンタルしたら、感想を書きたいと思います。
(「5時30分の目撃者」などは、当時はそのトリックに痺れたものです。)