映画「サムウェアSomewhere」を鑑賞する!

正月早々、ハイペースで更新しておりますが、
そのうち息切れしますので。
 

映画「サムウェアSomewhere」を鑑賞する!

アメリカ 2010年
あらすじハリウッドの人気俳優、ジョニー・マルコは、かつて伝説のスターたちも暮らしていたホテル“シャトー・マーモント”で暮らしている。享楽的で華やかだが、空虚な日々だ。腕を骨折し、ギプスを余儀なくされたジョニーのところに、11歳の娘・クレオがやって来た。前妻・レイラが「しばらく家を空ける」と出て行ったため、彼女を預かる事になったのだ。ジョニーとクレオはシャトー・マーモントで穏やかな親子らしい日々を過ごす…。
 
 

ゴッドファーザーPART3」
で大根役者ぶりを発揮して映画をぶち壊し、
親の七光りと莫大な財産で、
のうのうと暮らしていると思っていた
(2003年)
意外にも感心した猫さん
は、
それでもその後に監督した
マリー・アントワネット(2006年)
評判がも一つだったのでスルーして、
その次のこの映画(ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞
)を随分期待して観ました。
 
私の事、何でもケチをつけるいじけたブロガーだと
思われている方も多いみたいで、
事実その通りかもしれませんが、
やはり、つまらないものはつまらないのであります。
 

っていうか、
微妙な設定は異なるものの、
この映画は、「ロスト・イン・トランスレーション二番煎じのような気がしてなりません。
1.有名なハリウッドスターの海外での映画プロモーションのお話。
2.少女っぽいヒロインと年上の男性との愛情。(恋愛関係と親子の愛情では差がありますが。)
3.基本的に劇的な展開がないお話。。。
 
さすがに女性監督だけあって、
若い女性の描き方はとてもチャーミンクで感心しましたし、
音楽に疎い私が言うのもなんですが、
いい音楽を使っているように思えました。
でも、ヴェネチア映画祭で金獅子賞を取る程の映画だろうか
 

審査委員長のクエンティン・タランティーノS.コッポラが以前交際していたので、依怙贔屓があったのでは?
という噂もありましたが、
あながちウソとも言い切れますまい。
(イタリア系は、身贔屓するのがお好きなようですからね。)
 
 
 
それと、やはりこの監督、ファザコンです。
「親の七光り」とは違うものの、
F.F.コッポラの娘の映画と言う一線からは
抜け出していないような気がいたしました。
それにしても、ロスト・イン・トランスレーションにおいては、
日本 
「西洋人には理解できない異国」として冷たく描かれていたのに、
今回の映画の舞台のイタリア 
「同じ西洋人仲間の国」として
違和感を誰もが感じていないように描写されているのを見ると、
いくら「先進国の仲間なんだ!」と私たちが言ってみたところで、
かれら(西洋人)と私達には見えない壁があることを実感し、
少し悲しい気が致しました。
 
特におすすめできる映画ではありません。