映画「ジュリエットからの手紙」を鑑賞する!

映画「ジュリエットからの手紙」を鑑賞する!


 
(2010年 アメリカ)
 
あらすじシェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」の舞台となったイタリア・ベローナを訪れたアメリカ人女性ソフィーは、ジュリエットへの恋愛アドバイスを求める手紙への返信を行うボランティアグループに出会う。そこで、ソフィーは50年前に書かれた手紙を見つけ、返信すると、手紙を書いた本人のクレアとその孫のチャーリーが現れ……。
 
 
恋愛映画の苦手な猫さん 
ですが、
この映画はすんなりと楽しめました。
でも、ケチはつけます。(笑)
 
10年以上前だったと思いますが、
「愛はなぜ数年で醒めるのか?」とかいう
男女の恋愛のしくみを遺伝子のレベルから説明した
ちょっと如何わしい本がベストセラーになり、
TVでその本の宣伝をしているときに、
女性タレントがむきになって反論していたのを思い出しました。
(男性もそうかもしれませんが、)
女性は特に「永遠の愛」 
と言うものに強く憧れるようですね。
しかし、この映画をすでに見られた方を想定して記事を書きますが、
実際問題として、50年も離れ離れになっていた男女が、
果たしてよりを戻せるものなのでしょうか
かつての、日本の中国残留孤児の悲劇などをみていると、
肉親でさえ、数十年も会わなかったらもはや「他人」のようで、
孤児たちが日本に帰ってくるのを迷惑そうにしている親類がたくさんいたようです。
50年の月日は、人間を別の性格に変えてしまうものではないのか?
 

 
 
そういうちょっとありえないお話に何故かリアリティを持たせるのが、
私の大好きなヴァネッサ・レッドグレイヴ の気品でしょう。
正直に書きますと、顔には皺が目立ち、
かつての美しさは影を潜めているようですが、
そういう見かけとは関係のない知性のオーラ(?)が全身から発散されています。

これが、小森のおばちゃまだったら映画が台無しです!
(相変わらず、口が悪いなあ。。。
っていうか小森のおばちゃまってご存じですか?
 
 
 
 
 
 
 
若い方々は、アマンダ・サイフリッド の魅力にくぎ付けになるようですが、
実生活でも良きパートナーであるらしい
この映画をつまらない恋愛劇から救っている様に私には思われました

フランコ・ネロ
はいつの間にか
好好爺になってしまいましたね。
かつての鋭い眼光は何処。
 
 
 
 
 
 
それにしても、
アメリカ、イタリア、イギリスと遠く離れた3国が、
シェークスピアロミオとジュリエットと言う作品が要となって、
このように結び付けられるというのは、
文化的親類を持たない日本人には羨ましい限りです。

なんだかんだと書いてきましたが、
これはいい映画です。
観ていて幸せな気分になれます。
観ていない方は是非。