「水野晴郎賞」創設!

水野晴郎賞」創設!


 
 
 
昭和21年(1946年)、
碩学桑原武夫は、
敗戦のショックで打ちのめされている日本人に追い打ちをかけるように、
「俳句第二芸術論」を発表されました。
よく御存じない方は、こちら
をご覧になってください。
その論文の中で、桑原氏は、
日本人ほど誰でも安易に「芸術家」になれると思っている民族はない
と、
罵倒されております。
これは、日本に偉大な芸術家が少ないせいだ
青年が、恋愛を一つすればすぐ小説を書きたがると嘆かれています。
その後の日本文化の変遷をたどりますと、
誰でも簡単に作れる「ハイク」にとどまらず、
誰でも歌手になれる「カラオケ」
容姿が可愛いだけで、おそろしく歌が下手なアイドル歌手と、
戦後民主主義
が追い風となって、
その傾向はますます強まってきております。
 
映画の世界も、例外ではありません。
他のジャンルで少し成功した素人が、
ろくに鍛錬も勉強もせずに、
安易に映画監督としてデビューしてしまいます。
かねてより、そういう風潮に怒りを感じている私は、
遂に水野晴郎賞を創設することに致しました。
水野晴郎さんの偉大な業績に関しては、
かつてブログの記事にいたしました。
このブログをお読みの方で、
もし同様な素人が作った酷い映画 

をご存知の方は、
教えてください。
日本映画に限ることに致します。
(勿論、普通に映画館で上映されている映画を対象にしています。)

教えていただいた映画を私が観て、
「これは酷い!」と感心致しましたら、
不定期に表彰いたしたいと思います。
(受賞した映画を推薦された方にプレゼントも考えております。)
 
真の「批評」がない処に「文化の発展」はありません。
「批評」は「悪口」ではありません。
皆様、ふるってご参加を!