映画「クヒオ大佐」を鑑賞する!

映画「クヒオ大佐」を鑑賞する!

2009年 日本




この映画は、映画的興味と言うより、伝記的な部分に興味があって、
観てみようと思ったのでありました。
クヒオ大佐なる人物については、TVや本を通じて以前から知っておりました。
でも、その人生が映画化されていたことは、
ブロ友さんの記事によってはじめ知りました。
(この映画が、どこまで事実に忠実であるかは、私は判りません。)

実在のクヒオ大佐について、ご存知ない方の為に、
Wikipediaより、その「経歴」をコピペ致します。

1.名前:ジョナサン・エリザベス・クヒオ(日本名は彼の本名)
2.職業:アメリカ空軍特殊部隊パイロット
3.国籍:アメリカ合衆国日本国籍も所持する、いわゆる「二重国籍」)
4.出身地・ハワイ
5.両親 父:カメハメハ大王の末裔
母:エリザベス女王の双子の妹(映画では女王の妹の夫のいとこ)
6.履歴 6歳でワシントン大学を卒業
10歳でミネアポリス士官学校(実際の米海軍兵学校の所在地はアナポリス)の入学資格を得るが、体格が伴っていなかったために15歳まで入学を辞退。
その5年間でエール大学で弁護士資格を得て、東京大学法学部大学院で法学博士号を得る。
伯母の要望もあってケンブリッジ大学にも留学していた時期がある。
士官学校卒業後はアメリカ海軍に任官。のちに空軍に転籍し、ベトナム戦争湾岸戦争などで常に最前線に赴く特殊部隊パイロットとして従軍。




一昔前話題になった女性男性を選ぶ条件に、
三高(高身長、高学歴、高収入)と言うのがありましたが、
高身長を除けば、まさに結婚候補にうってつけの男性ではありませんか
こんなもんに騙される女がいるもんか
と思うんですが、
結構いるんですよね~(笑)
女性たちが騙し取られた総被害額は、1億円にも上るらしい。
映画では、堺雅人さんが演じておられましたが、
実物を見ると、なんとも貧相なオッサンです。




何で、こんな奴に騙されるのか
やはり、女性をうっとり
させるテクニックに長けてたんでしょうね。
「白馬の王子様」を待つ女性の心に忍び込んだ。
天才的な結婚詐欺師は、
相手を口説いている時には、本当に好きになっているらしい。
で、目的の相手の貞操なり財産なりを奪ってしまうと、急速に熱が冷める。
人を騙すにはまず己から。
その辺のクヒオ大佐の心理は、堺雅人さんが好演されていたと思います。




でも、なんだか、騙す方も騙される方も、もの悲しいんですよね。
沢山の男性を見て来た銀座のホステスなんかは、
すぐに詐欺師だと見破る。
騙されるのは、どちらかと言えば世間知らずの生真面目な女性。
詐欺を見破った被害者の弟に、
「もっと強い奴から、金を盗め!」と言われますが、
そんな人たちは騙せないのであります。

映画的には少し冗長な気が私はしました。
それと、この事件と当時の湾岸戦争を結びつける脚本の在り方は、
全くの蛇足だと私は思いました。






映画を観て、実際の事件の方により関心を持った私でありました。