再び「嫉妬の時代」

再び「嫉妬の時代」




嫉妬に関しては、岸田秀氏の卓越した考察があります。
この本は、私にとってはバイブルのような存在です。

私だって、自我がある以上、当然人を妬むことはあるんですが、
子供の時から、どうも私は妬まれやすい。そんな気がします。
物質的には、恵まれた環境に育ったと思うので、
そのせいかもしれませんが、
そんなに言うほど金持ちではありません。
スポーツ選手が一年に何億円と稼ぐのを聞いても、
私はあんまり羨ましいとは思わない。
むしろ、尊敬してしまう。
これは、私がスポーツが全くできないせいでしょう。
私自身のナルチシズムがそういう方向にシフトしていないから。

嫉妬の見苦しさは、
一般の韓国人
日本人
に向ける態度を見ればよく判ることで、
「実は、日本人を内心尊敬してるんだよな。」という事は、
私たちからすれば一目瞭然。

権力者の批判ばかりする人は、自分が権力者になりたいからであって、
権力者になりたいのなら、その努力をすればいい。
努力をすれば、権力者もそれなりに大変なんだと気づくと思うんですが。

岸田秀氏によりますと、戦後民主主義嫉妬の嵐を生んだとのことですが、
私も同感。
人を素直に尊敬することを、忘れたくないですよね。