映画「ダンケルク」を鑑賞する!

映画「ダンケルク」を鑑賞する!

2017年




どうも、私は、クリストファー・ノーランの映画の良さがわからないようです。
ダークナイト(2008年)インセプション(2010年)もピンと来なかったし、この映画もあんまり感心致しませんでした。
恐らく、CGなんて殆ど使っていないであろうド迫力の戦争描写は全く凄いと思います。日本映画なら絶対不可能な莫大な製作費をかけたそのスケールは、観る者を圧倒します。
でも、ひねくれモノの私は「だからどうした
と考えてしまうのでありました。
映画は、所詮作り話です。余興です。この映画も実話に基づいているとはいえ、記録映画ではない。どんなに映像技術が進歩しても、莫大な製作費をかけても、リアリズムという点では、記録映画に勝てるはずはない。
私は、いい映画とは、嘘のつき方が上手いものだと思っております。黒澤明監督が、細部のリアリズムに異常に拘ったのは、嘘を本当に見せかけるための努力だった。戦国時代に、マルクス主義に被れたような侍がいたはずがないのであります。(笑)




この「嘘をつく」という点に於いて、私はこの映画に全く感心しませんでした。第二次世界大戦戦勝国では、おそらく高い評価を受けるでしょう。(そういう風に作られている。)アカデミー作品賞もとるやもしれない。
でも、ナチスドイツとともに戦った大日本帝国の軍人の末裔の私としては、何か物足りない映画なのでありました。(なんのこっちゃ?)