映画「オリエント急行殺人事件」 (2017年)を鑑賞する!

映画「オリエント急行殺人事件」 (2017年)を鑑賞する!

2017年 アメリ




1974年版の私の「感想文」はこちら

アガサ・クリスティーの原作も読んだことがあるし、1974年版の映画も観ました。だから、最初から誰が犯人だか私は知っている。
 
21世紀になったのだから、ちょっと物語に捻りを加えるのかな?と思いましたが、これは正攻法で作られた映画でした。トリックだとかも知っているので、途中はちょっと退屈しましたが、これはディテールを楽しむ映画なのでしょう。洋画ばかり見ているせいで、かなり英語のヒアリングができるようになったので、結構面白かったです。



1974年版に劣らず、くせ者役者(?)を揃えたようですね。そのいちいちを追うことはしませんが。



ジョニー・デップは、この映画でも法外なギャラを貰ったのでしょうかね?
ほかの方のレビューを読んでみると、皆ミシェル・ファイファーの演技を誉めておりましたが、私も同感。かつて世界で最も美しい人物」に選ばれた美女の老化した姿は見るに忍びないものですが、それが却って、この物語の哀しさに厚みを加えている様に思いました。




このお話は、クリスティーリンドバーグ愛児誘拐事件に想を得て作られたことは周知の事実です。残酷な誘拐殺人事件への怒りが、この映画の基本です。(Revengeという言葉は、こういう時に使うものです^^)お話は最初から知っていても、やはり映画を観ていると熱いものがこみ上げきました。これは、映画の演出力のお陰でしょう。

賛否両論があるようですが、私はいい映画だと思いましたよ。

続編(?)の「ナイルに死す」が楽しみです。





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