今頃、映画「地下室のメロディー」を鑑賞する!
今頃、映画「地下室のメロディー」を鑑賞する!
1963年 フランス
ジャン・ギャバンとアラン・ドロンの2大スターが共演した犯罪アクション。五年の刑期を終え出所した老ギャングのシャルル。彼は青年フランシスと組み周到な計画を立てて、再びカジノの現金を強奪する。そして、計画は成功したかに思えたが……。
ただ、役柄が、ジュリアン・ソレルのような「育ちは悪いが、上流階級にのし上がってやろうと企む野心家」と言う感じのものが多いと思う。この映画でも、労働者階級の彼が、犯罪計画のために資産家を装おうとしますが、言葉遣いが下品なので、上流階級のお嬢さんに嘲笑られるシーンが出てまいります。ヨーロッパの階級社会と言うものは、嫌なものですね。
洗練された映像、モダンジャズの音楽が素敵で、全然古さは感じさせませんが、今日の映画のように、スピード感はありません。ゆっくりと話は流れていきます。ジャン・ギャバンとアラン・ドロンの丁々発止のやり取りが見ものです。
まあ、全盛期のアラン・ドロンを堪能する為にだけでも、観るに値するでしょうね。