今頃、映画「大空港」を鑑賞する!

今頃、映画「大空港」を鑑賞する!



1970年 アメリ

 ローマ行きの旅客機内に、爆弾が持ち込まれているという通報が入った。機長と主任スチュワーデスは、爆弾の入ったアタッシュ・ケースを確保しようとするが、犯人は爆弾もろとも自殺してしまう。そしてその衝撃で、旅客機の胴体に亀裂が入り、空中分解の危機が訪れる。急遽、旅客機はケネディ空港へ向けて転回するが、空港は猛吹雪のため一切の機能を停止していた……。未曾有の危機をサスペンス豊かに描いた航空パニックの傑作。
<allcinema>

前に友達と観た「エアポート'75」(1974年)が結構面白かったので、元祖大空港を観てみることにしました。この映画こそ、アーサー・ヘイリー原作で、1970年代に大流行したパニック映画のルーツなのだそうな。






この映画こそ、まさにグランドホテル形式で、当時の錚々たるスターが顔を揃えております。
飛行機の事故などの特殊撮影は、現代の目から見れば、大変ちゃちなものですが、お話自体は面白い。登場人物の一人一人が個性的で、飽きさせません。多くの魅力的な人物を登場させながら、最後に一つの結末に持って行く手腕は見事です。これは、原作の力によるところが大きいでしょうね。(とか言って、原作は読んでおりませんが。




この時代の、ジャクリーン・ビセットの美しさは、この世のものとは思えない。
これだけ美形の映画スターは、今の映画界でお目にかかれません。尤も、現代の映画では「自立した女性」が描かれることが多いので、この手の美人は需要がないのかもしれませんが。
それと、こういう映画を観て思うのは、やはりキリスト教文化圏では、妊娠中絶のタブーが強く働くのだなという事。愛人の子供でも、殺しちゃいけません。




この映画でアカデミー助演女優賞を貰ったヘレン・ヘイズさん(上の写真の真ん中の老女)については、全く存じ上げませんでしたが、シリアスなお話の謂わばコミックリリーフとして、大変楽しませていただきました。
いますよね~、こんな厚かましいお婆さん
(笑)

と言う訳で、娯楽映画としては、文句なしに楽しめる内容でした。