スターバックス初体験

スターバックス初体験



このままでは終わりたくない、死んでも死にきれないと、
意を決して、スターバックスに行って参りました。
緊張で、前の晩は眠れませんでした。

私は、いつも喫茶店に入るとアイスコーヒーを頼むので、
店に入って、店員さんに大きな声で、


「レーコください。」

と頼みました。店員さんは、一瞬侮蔑の表情を浮かべました。
店中の客さんの視線が私に集中しました。


「当店では、そのようなものは販売いたしておりません。」

と事務的な口調で店員さんは答えました。


「そしたら、ミックスジュース。」


ミックスジュースも、販売いたしておりません。」

店中が、爆笑の渦に巻き込まれました。
女子高生が、私を指さして、ひそひそ話をしています。
私が睨みつけると、目を逸らしましたが。
しばらく、店員と押し問答をしていると、
店長らしき人が出てまいりました。
店長は、強い口調で、


「申し訳ありませんが、お客様、当店では貴方のような田舎者の来店をお断りしております。このまま、店に居続けるようですと、警察に通報いたします。」

ときっぱり言いました。
店内のお客さんが、一斉に拍手しました。




「田舎もんを、馬鹿にするな!」

と、私は泣け叫びながら、店から出ていきました。


私の背中めがけて、石が飛んできました。