映画「MIFUNE The Last Samurai」を鑑賞する!

映画「MIFUNE The Last Samurai」を鑑賞する!

2018年 アメリ




かつて、ジーン・ハックマンだとか、マドンナだとかが、黒澤映画に出演することを熱望していたと言いますが、私もこの時代にタイムスリップして、通行人の役でもいいから、黒澤映画に出てみたいと思います。丁度、私が生まれるかそれ以前の1950年代から60年代の日本映画産業への強い憧れがあるんですよね~♪

アカデミー短編ドキュメンタリー映画を受賞した経歴のある日系三世のドキュメンタリー映画監督ティーブン・オカザキによる俳優三船敏郎の伝記映画であります。
日本の時代劇映画の由来から始まって、三船敏郎の生い立ち、当時の世相、そして、三船のキャリアを決定づけた黒澤明との出会い等々を外国人にもわかりやすく説明したこの映画は、しかし黒澤フリークの私からすれば、さほど目新しいものではありませんでした。すでに知っているエピソードが多かった。




スティーブン・スピルバーグマーティン・スコセッシによる論説も、特に面白いものではない。
ただ、当時の雰囲気がよく判る貴重な写真が随所に織り込まれていて、それが私の心をときめかせました。






特に私の大好きな映画「蜘蛛の巣城」(1957年)の撮影風景など、私からすれば垂涎の的であります。You Tubeで鑑賞したので、必死になって画面をキャプチャーしたのですが、コピーガードが掛かっていて、写真を盗むことが出来ませんでした。(笑)







この映画では触れられませんでしたが、三船敏郎がほかの監督と組んで作った映画には、あまりいいものはありませんね。そして、黒澤明「赤ひげ」(1965年)で三船と決別して以来、作品のトーンが変わっていく。やはり、三船あっての黒澤、黒澤あっての三船だったのではないのでしょうか?
その意味でも、黒澤明の晩年の力作「乱」(1985年)の主演が、三船敏郎だったらなあ~と言う思いが、私には抜けきれません。。。







今なら、絶対撮影が許されない衝撃のシーンをどうぞ。