藤田 嗣治
知性と教養の溢れるわがブログは、
皆様の熱い要望にお応えして、
ついに書庫『猫と洋画』を設立!
(厳密にいえば、洋画ではないときもあるのでご勘弁を。)
まずは第一弾!
この人の事は、エコール・ド・パリの代表的な作家という事、
猫の絵をよく描いていたことぐらいしか知りませんでした。
それよりも、
第2次世界大戦中に軍部に協力したという悪いイメージが先行していましたが、
今回、この人のことをネットで調べてみると、そう事は単純でないらしいようです。
人間に単純なレッテルを張るのはよくないと、勉強になりました。
フジタといえば、裸婦か猫の絵を思い出すほど、猫はしばしば描かれている。彼は特に猫好きではなかったが、捨て猫を不憫に思って拾ってきているうちに数がふえ、モデルがない時に描き出したのが始まりだという。また、猫には「ひどく温柔(おとなしやか)な一面、あべこべに猛々しいところがあり、ふた通りの性格に描けるので面白いと思いました」とも語っている。昭和15年の第27回仁科展に出品されたこの作品は、その野獣性の一面をとらえたものであり、闘争する群猫のさまざまな姿態と表情が、鋭く描破されていて余すところがない。
↑最後のこの絵が、一番可愛いですね。