竹久夢二




竹久夢二
大正8年(1919年)ごろ


この絵は竹久夢二の中期のみならず、生涯を通じての代表作のひとつである。彼本来の特質である耽美性を濃厚に漂わせながら、
しかも、大ぶりな絵画的造形性を成熟させている。夢二好みの黄八丈の着物を着た女性が、「黒船屋」と書かれた箱に腰掛け、ちらりとのぞくピンクの裾裏に白い足がなまめかしい。彼女が胸に抱くシルエットのような黒猫は、世紀末芸術のシンボルのように妖しい魅力を秘めている。

竹久夢二を『洋画』とは呼べないと思いますが、

御容赦を。

現代でも人気のある画家で、

皆様はお忘れでしょうが、

わがブログにも一度登場しています。


別に世紀末を生きたわけではないようですが、

世紀末の匂いがしますね。




港屋絵草紙店
大正3(1914)年