竹内栖鳳
『猫と洋画』と、銘打ったわけですが、
やはり、私の情報量の範囲では、
日本画の方が、いいものが多い。
あまりに見事なので、
載せていただきます。
例によって美術書の丸写し。
(退屈な方は、読み飛ばしてください。)
淡交会とは大観・観山・玉堂・栖鳳と当代画壇からよりすぐった5人による東京・三越での展覧会。沼津の八百屋の店先にいた猫がモデル。栖鳳(1864~1942)はこの猫を見たとたん、宋の徽宗皇帝が描いた猫を思い浮かべたという。絵と交換して猫をもらい受け、アトリエでよく観察して描いたと言う。抜群の写実的技法によってふっくらといた猫の毛を描き、動きの中の一瞬のポーズをとらえている。
銀目の青みがかった色が底知れぬ深さをたたえる。
ハッキリ言って、『近代日本画』というのは、
西欧絵画との折衷のようで、
私はあまり好きではないのですが、
この絵はいいと思います。