「ミリオンダラー・ベイビー」







この映画に関しても、皆さんの評判がよかったので、

期待してみました。

第77回アカデミー賞 において、

作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞 を受賞したそうです。

アカデミー作品賞をとる映画が、必ずしも歴史に残る名作だとは限らないのは、

過去の受賞歴を観れば、一目瞭然ですが、

一応、見ておいて損はないだろうと思いました。


感想

やっぱり(+_+)。。。


古い映画なので、ネタばれでもいいとは思うので、

気にせずに書きます。

前半の女主人公のサクセスストーリーは、

「ロッキー」を思わせる爽快な内容で、

ボクシングシーンも、迫力がありました。

ところが、後半、女ボクサーが、全身不随の事故を負ってから、

ストーリーは急展開し、

尊厳死'と言う、重いテーマに話が移っていきます。

Wikipediaによりますと、

しかし、これほどの成功を収めた作品でありながら、尊厳死という、極めて慎重に議論が重ねられている題材を映画の結末部分に用い、加えて前半部分が、『ロッキー』を連想させるサクセスストーリーであったため、必ずしも万人が賞賛を送ったわけではなく、宗教や政治思想によっては強い反発を招き、各方面で抗議行動や論争が起こったという点でも大きな話題を提供した。

そうです。

言うまでもなく、キリスト教倫理観においては、

神に授かった命を、自分で断つのは大罪であり、

この映画には、保守派コメンテーター、障害者団体、

キリスト教団体によるこの映画のボイコット運動が起きたそうです。(Wikipediaより)

私自身の感想を言えば、やはり、私も、女主人公に最後まで生きていてもらいたかった!

私は、大病をしたこともなく、

ましてやスポーツウーマンであった女性が、

全身不随になり、足まで切断されてしまう苦痛は、想像できないのかもしれませんが、

知能は、正常に作用している以上、

何か生きる希望を見出せたのではないか?という疑問が湧きました。

私が非常に感動した「チェンジリング」においては、

おそらく99%子供は、死んでしまっているだろうにもかかわらず、

それでも子供を探し求める母親が、

最後にHOPEという言葉を使いました。

C.イーストウッドは、この映画で、彼の死生観を語ったわけではないと、コメントしているそうですが、

やはり、彼女にHOPEを、持たせる事は、できなかったのでしょうか?



それにしても、ノー天気な映画の多いアメリカ映画の中では、

異質な部類に入るものでしょうね。




モーガン・フリーマンは、相変わらずの好演でした。