映画『用心棒』が海外に与えた影響

映画『用心棒』が海外に与えた影響


おそらく、誰も読んでくれないこのコーナー、(笑)

将来、誰かが検索してくれることを考えて、

淋しく一人書きます。(涙)



まずは、一番有名なのは、

この映画を、何から何まですべてパクって作った、

『荒野の用心棒』
(1964年,イタリア)




この映画のヒットによって、下積みの長かったC.イーストウッドがスターになり、

所謂、マカロニ・ウェスタンの走りとなった事を考えると、

海外で、如何にクロサワが尊敬されるか?と言うのも、わかる気がします。

(C.イーストウッド自身が、自分がスターになれたのは、黒澤氏のお陰だと、認めています。)

本作品は映画の筋書きや登場人物、演出、台詞などからわかるとおり明らかに黒澤明の『用心棒』の翻案である。クリント・イーストウッドに出演依頼を行う際に「日本映画のリメイクを作る」と伝えている。 しかし、監督のセルジオ・レオーネと製作会社は公開にあたり黒澤明の許可を得ていなかった。そのため『用心棒』の製作会社がレオーネたちを著作権侵害だとして告訴、勝訴している。この裁判の結果を受けて『荒野の用心棒』の製作会社は黒澤たちに謝罪し、アジアにおける配給権と全世界における興行収入の15%を支払うことになった。(Wikipediaより)

※ところが、実は、『用心棒』自体が、ダシール・ハメットの『血の収穫』と云う小説から、アイディアを頂いており、

完全な黒澤氏のオリジナルと言う訳ではありません。


『スター ウォーズ』
(1977年、アメリカ))

この映画の、至る所に黒沢映画へのオマージュが見られますが、

これは、その一例↓










※残酷なシーンで、ゴメンナサイ。<m(__)m>

椿三十郎』へのオマージュはここを、ご覧ください。


『ボディーガード』
(1992年、アメリカ)




アメリカの日本ブーム全盛期のころ作られた、ケビン・コスナーホイットニー・ヒューストンラブロマンス。

劇中、主人公フランクがレイチェルと一緒に『用心棒』のワンシーンを見る場面があり、

そこではワンシーンがそのまま使われています。

また、フランクがレイチェルに「この映画は何回見た?」と尋ねられ、その回答は「62回」。

この映画の脚本家、ローレンス・カスダンは、熱烈な黒澤信者であり、

インディ・ジョーンズ」シリーズでも、有名です。

ホイットニー・ヒューストンが歌った「オールウェイズ・ラブ・ユー」はヒットしたので、

御存じの方も多いと思います。





ライジング・サン』
(1993年、アメリカ)

日本企業によるアメリカ企業の買収、市場への進出が問題視されていた

1990年代前半のカリフォルニア州を舞台にした日米経済摩擦サスペンス。

映画の冒頭、日本のサラリーマンが、

西部劇版『用心棒』(?)の映像を背後に、カラオケを歌うシーンが出てきます。

全編、これへんな日本のオンパレードですが、

音楽の担当は、何と武満徹(?_?)




対立する二組のギャング組織の抗争の渦中に飛び込んだ男の活躍を描く、ハードボイルド・アクション。黒澤明監督、三船敏郎主演による時代劇の名作「用心棒」(61)を、禁酒法時代の西部の町に舞台を置き換えて忠実にリメイクしている。監督・脚本は「用心棒」に多大な影響を受けたという、「ウォリアーズ」「ジェロニモ」のウォルター・ヒルがあたり、もう一人の敬愛する映画監督サム・ペキンパーにオマージュを捧げたアクション演出が印象的。

なのだそうで、ブルース・ウィリス 主演だったにもかかわらず、

全くヒットしなかった映画です。

私も観ていません。



と言う訳で、探せば他にもいろいろあると思いますが、

私の記憶に残っているのだけを、集めてみました。

お付き合いいただいて、ありがとうございました。