映画「ある日どこかで」

映画「ある日どこかで

1980年 アメリ

 
あらすじ:1972年ミルフィールド大学で脚本家志望のリチャード・コリアーの処女作上演後のパーティー会場に、成功を喜ぶ彼を会場の隅から見ている上品な老女がいた。彼女はリチャードに歩み寄り、「(私の所へ)帰ってきて(Come back to me)」と言う不思議な言葉と、1つの懐中時計を手渡し、去っていった。周りの皆は誰一人として彼女が何者なのか知っている者はいなかった。彼女はグランドホテルの自室に戻り、リチャードの書いた脚本を胸に抱いて、思い出の曲を聴きながら、その夜、静かに息を引き取った。
 
8年後の1980年、脚本家となったリチャードのオフィスには、彼の大好きな曲が流れていた。仕事も私生活も行き詰まっていた彼は、原稿を求めに来る編集者から逃げるように、車で旅に出た。そしてドライブの途中で通りかかったグランド・ホテルに、引き寄せられたかのように宿泊した。レストランのオープン前にふと立ち寄ったグランド・ホテル内の歴史資料室で、リチャードは、背中に熱い視線を感じた。振り返ってみると、そこには若く美しい女性の写真が掛かっていた。しかし名札ははずされていた。ホテルの老ボーイに尋ねると、彼女はそのホテル内の劇場で公演をした女優であることを知る。しかも1912年のものだという。
 
そのときからリチャードは彼女のことが頭から離れなくなり夜も寝付けなかった。そして彼女についての調査に没頭し、写真の主は1912年当時、人気のあった女優エリ-ズ・マッケナであり、1912年以降活動しなくなったことを知る。また1972年の夜に彼女が亡くなったことも知る。彼はさらに調査を進めていくが、彼女の愛読書がリチャードの哲学教師の著書である「時の流れを超えて」である事に驚き、ここで「帰ってきて」の意味を知った。そしてリチャードは「時間」という壁にぶつかってしまった。それからリチャードが取った行動は、運命の人を求めての、信じられない旅立ちだった。。。(Wikiより拝借しました)

 
久々に良い映画を観ました。
いわゆる芸術的名作ではないとは思いますが、
心に残るいい映画でした。
映画評論家でもない私が、こういうカルト映画に気軽に接せられることは、
DVDの普及を喜ばないといけません。
カルト映画と申しましたが、
日本にファン専門のホームページまであるのには驚きました。
アメリカでも公開当時はさほど評価されなかったみたいですね。
私もそうですが、後になってこの映画を観た人々は、
やはり見るからに屈強そうな
クリストファー・リーヴの実生活に訪れたその後の悲劇と、
映画の主人公を重ね合わせてしまうのではないのでしょうか?
「スーパーマン」役者の呪い
の神話は健在だったわけですが、
この映画とかを観ていると、
この方は「スーパーマン1978年)などというくだらない映画に出なかった方が、
役者としては大成していたんじゃないかと思ってしまいます。
 

 
 
 
いわゆるタイムトラベルものは、タイムパラドックスの問題があるので、
ケチをつけようと思えは幾らでもつけられます。
でも、この映画全体に流れる抒情は、そういうものを吹き飛ばしてしまいます。
「時間を超えた永遠の男女の愛」などと、私が書くのはこそばゆいですが、
そういうものを信じたくなるようなよくできたお話でした。
CGなんて一切使わなくても、
こんな素晴らしいファンタジーが作れるという見本です。
若い男性の方は、彼女と一緒に鑑賞されたら、
大いに盛り上がること請け合いです

未見の方には、何の予備知識もなしに観てもらいたいので、
あえてネタバレはしませんでした。
ということで、私の評価は、
 




 
 
 
追記:この映画を改めて思い出させてくれた映画狂(笑)のポニーさんに感謝いたします。
それと、この邦題はいいです。みんなこんな風だっらいいんですけどね。