映画『ブロードウェイと銃弾』を鑑賞する
映画『ブロードウェイと銃弾』を鑑賞する
(1994年 アメリカ)
お話:劇作家のデイヴィッドは、やっと自分の戯曲をブロードウェイの舞台にかけることに成功し張り切っていた。しかし、出資者はマフィアの親玉で、ろくに台詞もいえない自分の愛人オリーブを主演に据えろと要求したり、プライドの高い主演女優は脚本を書き換えろと色仕掛けで要求し、オリーブのボディガードのチーチは演出に口を挟んでくる。
最初は口出しをしないでくれと怒ったデイヴィッドだが、チーチの言うことが正しいことに気づき、彼と共に脚本を書き直したおかげで舞台は成功する。しかし、オリーブに耐え切れなくなったチーチが「俺の芝居を台無しにした」と彼女を殺してしまい、大変なことになった。
世間では、アカデミー賞の話題で持ちきりだと思うんですが、
其処はひねくれ者の私の事、
全然無関係だとは言えないんですけれど。
(話は逸れますが、メリル・ストリープはすごい女優さんですね。
サッチャー夫人を演じた今度の映画は是非観てみたい。)
おられると思うんですが、
どうも、私は気まぐれでその時の気分で映画を観るのが好きなようでして、
再び映画が観たくなったのであります。
この映画は、珍しくウディ・アレンが自分で出ていない映画で、
作品が色々な賞をもらったり、
ダイアン・ウィーストがアカデミー助演女優賞を貰ったりしているみたいですが、
全盛期のウディ・アレンの映画の持つ深みはないような気がいたしました。
まあ、それなりに楽しめる映画。
どこかで見た俳優さんが出ているなと思っていたら、
チャズ・パルミンテリと言う方で、
「カイザー・ソゼ」に騙される間抜けな警官を演じたあの人でした。
この方の役柄が大変面白くて、
ろくな教育も受けていないギャングのチンピラなんですけれど、
何故か演劇に関して異常な才能を発揮する。
あきらかに高等教育を受けている
うだつの上がらない劇作家(ジョン・キューザック)に、
「やはり才能がないものはダメなんだ。」と悟らせる
いい機会を与えることになります。
大学教育では落ちこぼれだったウディ・アレンの、
ささやかなメッセージでしょうか?
そう言えば、学校の成績の悪かった映画の名監督って、
結構多いような。。。
まあ、時々食べても困らないとんかつ定食のような映画で、
特にお勧めできるものではありません。
それにしても、この映画の様に
ニューヨーカーは村上春樹の小説の人物みたいに、
年中相手を変えて○○するんだろうか?と、
ふと疑問に思いました。