映画「J.エドガー」を鑑賞する!

映画「J.エドガー」を鑑賞する!

2011年 アメリ
 

 
 
 
あんまり評判がよくない映画だったんですが、
レオナルド・ディカプリオ主演と聞けば観ておかないといけない。
そして観てみると、
やっぱし評判通りのあんまり面白くない映画でした。(笑)
 

エドガー・フーヴァー(1895~1972)
に関しては、
FBI長官として
長年にわたり絶大な権力を持っていたこと、
同性愛者だったことなどぐらいが、
私の予備知識でしたが、
映画はそれ以上のモノを与えてくれませんでした。
精神分析関係の本を齧っていたころ、
男性の同性愛者母親との結びつきが強くて、
母親を異性の恋人にしてしまうので、
成熟した女性に興味がない。
(いい歳をして母親と一緒に入浴する人もいる。)
という説を知って、そういうものかと思っていました。
後にそれは同性愛者への偏見だという説も読んだんですが、
この映画は、前者の精神分析的解釈がぴったりと当て嵌まるようですね。
フーヴァー母親への偏愛は観ていて気持ちが悪かった。
 
それと、民主主義で競争社会のアメリカで、
これだけの長い間権力を維持できたのも、
歴代の大統領の弱みを握っていたのだろうというのは想像に難くない話ですが、
映画を観た限り事実その通りだったようです。
もし、田中角栄の詳細な伝記映画ができたら日本人にとって興味深いでしょう。
同じようにこの映画はアメリカ人にとっては興味深いのかもしれませんが、
映画的興奮というものは全く感じられませんでした。
クリント・イーストウッドもさすがに高齢。
力量が落ちたのでしょうか
皆さんの老け役のメイクアップは見事でしたが。
 

 
 
それにしても、レオナルド・ディカプリオは、
表向きは社会的にも有名で申し分ない人物だが、
実は病的な性癖を持っているという役をよく演じますね。