映画「人間の条件 第一部 純愛編」を鑑賞する!

映画「人間の条件 第一部 純愛編」を鑑賞する!


 
1959年 日本
 
私は仲代達矢さんの悪口ばかり書いていますが、
やはりその代表作は観ておかないと、
悪口書く方にも責任がある
思うので、
この方の出世作となった有名な長編映画を観てみることに致しました。
まだ、「純愛編」
と言う大袈裟なサブタイルの第一部しか観ていないので、
作品そのものへの評価はできません。
しかし、この大袈裟な演技!

 

 
(このスチールは、「純愛編」からではありませんが。)
 
ネットでパクったあらすじは以下のとおり。
 
南満州鉄鋼会社に勤める梶は、いつ召集されてもおかしくない状況で恋人・美千子との結婚を迷っていた。そんな時、労働者待遇に関する梶の報告書が上司の目に留まり、梶は老虎嶺鉱山の労務管理の仕事と引き換えに召集免除の打診を受ける。友人影山にも強く促され、彼は美千子と結婚し老虎嶺に赴くのだが、現場は中国人への使役が過酷を極めていた。工人への待遇改善に奮闘する梶だが、そこに軍から戦争捕虜が特殊工人として送り込まれる。特殊工人とは抗日地域にいたというだけで捕えられた一般人であった。。。
 

 
 
まず、第一に疑問に思うのは、第二次世界大戦下のこの時代に、
中国人の人権の事なんか考える奇特な日本人がいたのだろうか
と言う点です。
私の祖母は、高等教育を受けていない平凡な主婦で、
個人的には中国人に恨みはないはずですが、
「昔はシナのチャンコロって、呼んでいたのにな。。。」
とよく感慨を漏らしておりました。
歴史の後知恵で、過去を糾弾することは容易いことです。
しかし、この映画の主人公に、安易に自分を重ね合わせる人がいたとしたら、
私はその人を偽善者
と呼びたい。
もし、この時代にそんなことをできる勇気がある人がいたのなら、
今の時代に、例えば山本太郎の身の安全を自分の危険を承知で守ろうと思うはず。
 

 
そんな、危ない事には関わりたくないって?
じゃあ、この映画の主人公の人物造形の嘘くささに気付くはずですね。
嘘くさい話には、
仲代達矢の表面的な演技が大変似合っているのかもしれません。

悪口を書き連ねましたが、
大河物語は嫌いではないので、続けて続編を観ることに致します。

つづく