大リーグボールは要らなかった!(笑)
大リーグボールは要らなかった!(笑)
野球の好きな人は、
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手の大活躍を、
充分ご存知とは思いますので、
私がここで改めて書くまでもありませんが、
先日you tubeで「タイガーマスク」の唄を探していたら、
昔懐かしい星飛雄馬の「大リーグボール」の動画が出て来たので、
改めて見入ってしまいました。
「巨人の星」という漫画・アニメは、
私が小学校のころに、一世を風靡したんですが、
当時、大変話題になった記憶があります。
漫画を連載していた少年マガジンの特集記事になって、
各界の識者が、もっとらしい謎解きをしておりました。
(正解を知りたい人は、漫画を読んでみてくだされ。)
それにしても、「大リーグボール」という、
当時堂々と流布したのは、
「体格の貧弱な日本人が、
メジャーリーグで普通に勝負して活躍できるはずがない。」と言う思いが、
私たちの胸の内にあったからでしょう。
丁度、この時代に世間を騒がせた安保闘争の中にも、
共通して見出せるものだと思います。
岸田秀の言う処の「屈辱否認」ですよね。
だから、時代が経って、
1995年、野茂秀雄がメジャーリーグに挑戦しようとしたときには、
マスコミも、私の周りの人たちも、
「そんなの絶対、恥をかいて帰ってくるに違いない。」
と、一斉に拒絶反応を起こしました。
「消える魔球がないとだめなんだ!」なんてね(笑)
それから比べると、現在のメジャーリーグでの日本人選手の活躍は、
隔世の感があります。
昔に比べて、日本人の体格がずっと良くなったんでしょう、きっと。
逸材が次々と海を渡ってしまうので淋しいかもしれませんが、
かつて、日本経済絶頂期には、
「顔の見えない国」と恐れられたのを思い出してみるに、
ことアメリカに関する限りにおいては、
日本に対するイメージアップに、非常に貢献しているのではないのでしょうか?
(もちろん、人種差別的な排斥もないではないでしょうが。)
下手な大使が大学で演説するより、
ずっと効果があるような気が私にはするんですが。
苦労された日系人が、どのような気持ちで彼らの活躍を見ているのか、
知りたいところであります。