映画「乱れ雲」を鑑賞する!(成瀬巳喜男監督作品)

映画「乱れ雲」を鑑賞する!(成瀬巳喜男監督作品)


1967年 日本
 
あらすじ:由美子(司葉子)は幸福の絶頂にいた。通商産業省勤務の夫・宏のアメリカ赴任が決まり、自身は妊娠していたのだ。しかし、その直後、宏は交通事故で死んでしまう。宏を轢いた商事会社の社員・三島史郎(加山雄三)は裁判で無罪となった。宏の葬式に史郎は現れるが、由美子は史郎を憎んで追い返した。史郎は無罪になったものの、監督官庁の役人を死なせてしまったため、青森に左遷された。由美子は夫の両親に籍を抜かれて、遺族年金も打ち切られて生活に困り、十和田湖の実家に帰らざるをえなくなる。。。

いや~、いいメロドラマ
でした!
やはり、恋愛と言うものは、
タブーと言うものがある程、余計に美しくなる。
ちょっと好きになって
、簡単にベットイン
してしまう様では、
ロマンスにはなりませんよね~
何より、司葉子の美しさが際立ちました。
 

 

 
 
加山雄三も、好演。
※この方、考えてみればいろいろな映画に顔を出しておりますね。
「若大将」だけの人じゃなかったんですね。
これが、成瀬巳喜男の遺作となりましたが、
設定は違うとはいえ、同じ監督の「乱れる」(1964年)を思わせる、
切ないラブロマンス
でありました。
武満徹の音楽が秀逸。
 
最近、まだ映画をよく観ていないのに木下恵介の悪口を書きましたが、
どうも、あんまり優等生的な恋愛は私は好きでない。
こういった、ちょっと危ない設定の方が、
恋愛の不合理さがよく出ていて、私には共感できるのであります。
「世間の白眼視」に堪えてこそ、美しい恋愛は成り立つ
(笑)

 

 
 
※今回のダメ男
は、珍しく加東大介さんでありました。
森光子と、浜美枝がこんな映画に出ていたなんて。

 
切ない気持ちで、今晩は眠れそうにありません。