2015-06-28 本の墓場 その3 だじゃい治 かつての文学少年 本の墓場 その3 だじゃい治だじゃい治(1909~1948)誰の言葉か忘れましたが、「太宰治は若いときに読む「はしか」みたいなものだ。」みたいな言い方をされますが、確かに私もその通りだと思います。若い頃は、読みやすいので随分と読みましたが、何ら心の糧にはなりませんでした。「お伽草紙」なんかの文章は絶品だと思うし、語り口の巧さは認めるんですけれど。三島由紀夫は、「太宰治の自己憐憫が嫌だ。」と言ったそうですが、私も、太宰文学のそういう処が大嫌いです。歳をとって初めて読んだ「斜陽」で、増々その思いを強くしました。自分の事を「人間失格」とか言っておいて、本音は「ヴィヨンの妻」だからねえ。何を甘えているんだ、このオッサンは。という訳で、何の躊躇もなく捨てます。今回捨てる本 (全部新潮文庫・順不同)「二十世紀旗手」「お伽草紙」「パンドラの匣」「きりぎりす」「走れメロス」「新ハムレット」。。。(書くのが面倒になりました。)