本の墓場 その3 だじゃい治

本の墓場 その3 だじゃい治



だじゃい治(1909~1948)


誰の言葉か忘れましたが、
太宰治は若いときに読む「はしか」みたいなものだ。」
みたいな言い方をされますが、
確かに私もその通りだと思います。
若い頃は、読みやすいので随分と読みましたが、
何ら心の糧にはなりませんでした。
お伽草紙なんかの文章は絶品だと思うし、
語り口の巧さは認めるんですけれど。

三島由紀夫は、太宰治自己憐憫が嫌だ。」と言ったそうですが、
私も、太宰文学のそういう処が大嫌いです。
歳をとって初めて読んだ「斜陽」で、
増々その思いを強くしました。
自分の事を人間失格とか言っておいて、
本音はヴィヨンの妻だからねえ。
何を甘えているんだ、このオッサンは。

という訳で、何の躊躇もなく捨てます。

今回捨てる本 (全部新潮文庫・順不同)
「二十世紀旗手」
お伽草紙
パンドラの匣
「きりぎりす」
走れメロス
「新ハムレット」。。。
(書くのが面倒になりました。)