2015-07-07 本の墓場 その6 大江健三郎 かつての文学少年 本の墓場 その6 大江健三郎若い頃の大江健三郎さん(1935~)畏れ多くも、ノーベル賞作家の本を捨てるなんて申し訳ありません。私は、この方の作品は「個人的な体験」までの初期のものが好きです。田舎から出てきた野心に満ちた青年の栄光と挫折の話がいいです。光くんが生まれてからの小説は、私の嫌いな「私小説」ではないかと思ってしまう。学者の書いた論文みたいな物も多くて、無知な私にはなじめません。それと、J.P.サルトルのアンガージュマンの影響でしょうが、この方は、盛んに政治的発言をなさる。でも、何だか幼稚で的外れのモノが多いと思われませんか小説家は、小説だけを書いていたらいいはずなんですが。今回捨てる本いろいろ(書くのが面倒になりました。)