今頃、映画「俺たちに明日はない」を鑑賞する!

今頃、映画「俺たちに明日はない」を鑑賞する!

1967年 アメリ

大昔に一度観たきりで、
記憶の彼方に消えてしまった映画だったので、
もう一度観てみることにしました。
はずれの多い現代の映画を観るより、
すでに評価の定まった古典映画を観るほうが、
まあ安心なのであります。




不況時代のアメリカ30年代に実在した男女二人組の強盗、ボニーとクライドの凄絶な生きざまを描いた、アメリカン・ニューシネマの先駆け的作品。ケチな自動車泥棒だったクライドは、気の強いウェイトレスの娘ボニーと運命的に出会い、コンビを組んで強盗をやりはじめる。二人は順調に犯行を重ねていくが……。

言うまでもなく、アメリカンニューシネマの代表作です。
色男ォーレン・ベイティも、
しかし、今から50年前に作られた映画とは思えない新鮮さでした。
この映画のリアリズム描写は、当時としては衝撃的だったでしょう。





以前観た時は、銃撃戦の際中にヒステリーを起こすおばちゃんが、
大変印象に残ったんですが、
エステル・パーソンズと言う方なんですね。
ちゃんとこの映画の演技で、アカデミー助演女優賞を貰っております。





フェイ・ダナウェイというと、強面のキャリアウーマンを連想するのですが、
この映画では、意外に可愛い女性を演じて、とてもチャーミングでした。

戯曲ガラスの動物園を読んでもそう思うんですが、
大恐慌時代と言うのは、アメリカ人
にとって、特別な時代なんでしょう。
時代の閉塞感が、よく出ておりました。
この「やけくそ二人組」の悲しい道中を観て、
近松門左衛門の、道行を連想してしまう私でした。
(全然関係ないか。。。)





※有名なラストシーン(通称「死のバレイ」)に関して言えば、
ゴッドファーザー(1972年)ソニー・コルレオーネが殺されるシーンは、
この映画の真似ではないのでしょうかね?