映画「万引き家族」を鑑賞する!

映画「万引き家族」を鑑賞する!

2018年日本




とにかく、子役も含めて、俳優陣の演技が素晴らしいです
仲代達矢は、リリー・フランキーに弟子入りしなさい
無名塾だなんて気取っていないで、リリー・フランキーの爪の垢を煎じて、毎日飲みなさい




ご周知のように、この映画はカンヌ映画祭パルムドールを獲得したので、北河内の映画館でも、いかにも良識のありそうなお客さんが一杯来ておられました。でも、多くの良識派の方々は、この映画に少し当惑したのではないのでしょうか?
この映画が栄誉に輝いたことに、日本
の首相が祝辞を述べないことが、フランス
の新聞で取り沙汰されておりました。やはり、それだけの毒のある映画です。格差社会の進行する現代の日本を赤裸々に描いているので、「恥さらしだ」という意見もネットにあったそうですが、芸術なんてそういうモノなんですよね~




是枝 裕和監督の映画は数えるほどしか観ていません。それでも、上述のように、俳優の演出が群を抜いていると私は思う。時には、台本を渡さずに演技させることもあるそうで、(北野武似たようなことをしますよね^^)、それが映画にとてつもなく深いリアリティを持たせております。



私自身の経験から言っても、血の繋がった家族よりも、赤の他人の方がずっと温かい人間関係を作れます。(←犯罪者に知り合いはおりませんが(笑))他人同士だから、努力するからでしょうかね?
社会の底辺の人々の話を作ると、得てして「弱者=善」という図式になりがちです。この映画は彼らの狡さ、弱さも描いており、観るものを納得させます。
決して「文部科学省推奨」にはならないでしょうが、パルムドール受賞が納得できる良品でした。