一人暮らし~ グレートマザーとの闘い

一人暮らし~ グレートマザーとの闘い




今日、職場で上司が、一人暮らしの重要性について説教されておりました。(勿論、若い人対象の話ですが、)一人暮らしをしたことがない、いつまでも親掛かりの人間は、仕事に関しても責任感がない、いつも誰かが助けてくれると思っている、自分のことは自分でするという習慣が大事だとかなんとか。。。たまには、いいことを言うなあと聞いておりました。確か、ブロ友のおじゃま犬さんも同じような事をブログに書いておられたように思います。

私の一人暮らしは、かれこれ高校生の時代に遡ります。祖母に超過保護に育てられた私は、学校の勉強以外、何もできないお坊ちゃんでした。これではいけない、自分が駄目になると感じた高校生の私は、「一人暮らしさせてくれたらもっと勉強をする。」と嘘をついて、家の近所に一人住まいをさせてもらいました。祖母の過保護から解放されたかったのです。もし、私が、「母の支配」に抗う力がなかったとしたら、私の母親のように、統合失調症になっていたでしょうね。
以来、40年以上、結婚していた時期を除けば、私はずっーーと一人暮らしをしている訳であります。とは言っても、子供の時に染み付いた過保護体質はなかなか抜けません。最初は、部屋の掃除をするのさへ、一苦労でした。下着の洗濯の仕方もわからない。私が、普通の自己管理能力を身に着けられる様になったのは、ごく最近の事です。それだけ、グレートマザーとの闘いは、困難を極めるのであります。
岸田秀は、
「過保護というものは、保護のしすぎではない。子供の自主性を奪う虐待なのだ。」
と断言しておりますが、母性社会の日本では、そんな事をむやみに言ってはいけないような雰囲気がありますよね。でも、私はこの言葉に深く共感いたします。
「おふくろ、ざまあみろ!


という部分がないと、男の子は自立できないのではないのでしょうか?

還暦近くなって、「自立」を手に入れた私でした。。。(笑)