河内の極道者が、映画「悪名」を鑑賞する!

河内の極道者が、映画「悪名」を鑑賞する!



1961年 日本
無類の暴れん坊として知られる朝吉は、人妻のお千代と温泉へ駆け落ちするが、お千代のヒモの生活に飽きてしまい一人で大阪に帰ってきてしまった。幼なじみたちと再会した朝吉は遊郭へ出かけ、琴糸に惚れてしまう。酔った幼なじみが遊郭からの帰りにモートルの貞という男とトラブルを起こしたため、翌日、朝吉たちと貞が対決することになった。貞はその土地で暴れん坊として恐れられる男だったが、朝吉にこてんぱんにやられてしまう。そして貞は徐々に朝吉とともに行動するようになっていくのだった。


仕事もせずに、毎日遊び呆けている極道者の私は、
是非とも先輩の生き方に学ぼうと、この仁侠映画を観てみました。

原作は、河内の文化的英雄今東光(1898~1977)、脚本は溝口健二作品などで有名な依田 義賢、撮影は宮川一夫と言うからには、日本映画
の超一流の布陣です。




依田 義賢(1909~1991)




宮川一夫(1908~1999)


いや~、結構面白かったです。
本当は、私はやくざ映画は好きでない。仁義なき戦いもそんなにいいとは思わない。だから、河内のやくざのお話なんて、泥臭くて見てられないと思っていたのですが、全然そうではない。原作は知りませんが、やはり脚本が洗練されているんでしょうね。



若き勝新太郎が、何とも男前で心を奪われる。



それよりも、私は田宮二郎がもっと気に入りました。




この二人は、さぞかし女にもてたでしょうね^^



その犠牲になった()中村玉緒さんの若き日の姿が、なんとも凛々しい。




最後に出てくる女親分浪花千栄子)が、これまた格好いいんですよ~


「強きを挫き弱きを助ける」これが、任侠映画の基本です。
でも、実際の社会においては、私を含めて皆が「弱きを挫き強きを助ける」ことによってしか生きられない。だからこそ、こういう映画に憧れるんでしょうか?










あなたも、私も、タケちゃんマンなのです