映画「ルーム」を鑑賞する!

映画「ルーム」を鑑賞する!

2015年 アイルランド カナダ



あらすじ 
5歳の男の子、ジャックはママと一緒に「部屋」で暮らしていた。体操をして、TVを見て、ケーキを焼いて、楽しい時間が過ぎていく。この扉のない「部屋」が、ふたりの全世界だった。ジャックが5歳になったとき、ママは何も知らないジャックに打ち明ける。「ママの名前はジョイ、この「部屋」の外には本当の世界があるの」と。混乱するジャックを説き伏せて、決死の脱出を図るふたり。晴れて自由の身となり、すべてが解決して幸せになれると思っていた。ところが-。

多くの人が、この映画は「母と子」が異常な拘束状態から脱出することで、物語が終わると思っていたようです。私もそうでした。でも、困難は、ここから始まるんですよね~




幼児にとって、常にお母さんと一緒に居られる状態は、ある意味「天国」な訳で、ありきたりな精神分析的解釈をすれば、当然この薄汚い「ROOM」は、子宮になる訳であります。
だから、前半の大脱走のような脱出劇より、後半の母子分離の過程を描く部分の方が面白い。「遅ればせながらの母親離れ」と言った処でしょうか。



「父親はへその緒を絶つ」と申しますが、正常な父親がいない状態では、母子密着を起こしやすい。(私も実はそうでした。)しかし、外の世界に出た後、多くの人々の支援によって子供が健康に育っていく過程を見るのは、気持ちの良いことでした。(どこまで、実話なのか、私は知りませんが。




何度も書きますが、子役の演技の上手さには舌を巻きます。どうやって、演技指導しているんでしょうか?仲代達矢が演技指導していないことだけは、確かなようですね。(笑)











1週間の有給休暇も今日で終わりです。明日から仕事が始まると思うと、ゾッと致します。