今頃、映画「さらば友よ」を鑑賞する!

今頃、映画「さらば友よ」を鑑賞する!

1968年 フランス



アルジェリア戦争から帰還した軍医バランが、マルセイユの港に降り立った。そこへ見知らぬ女が声をかけてくる。女は同じ軍医のモーツァルトを知らないかと尋ねるが、バランは知らない男だと応えて立ち去っていく。そのやり取りを眺めていた、同じ船で寄港した兵隊のプロップは、わけありだとにらんで、バランに何かとからむようになる。プロップはそこに儲け話の匂いを嗅ぎ取っていた。しかし、バランが心に秘めていたのは戦場で経験した重い苦悩であった。


アラン・ドロンはともかく、チャールズ・ブロンソン(1921~2003)の名前を知っている若い人はほとんどいないのではないのでしょうか?でも、私の若い頃は、日本
でも断トツの人気のスターで、男性化粧品のCMは子供たちの間で一世を風靡しました。



いわば、当時のフランス
アメリ
の旬のスターが共演したこの映画、世評も結構高いようですが、私はもひとつ乗れませんでした。
 やはり、この手のクライムムービーは、現在のハリウッド映画の方が断然面白いと思う。
特に、金庫に閉じ込められた二人のやり取りは退屈で、この当時に流行った不条理劇の映画かと勘ぐってしまいました。




この映画の主題は「男らしさ」と言う点にあります。アラン・ドロンチャールズ・ブロンソンの男の友情を描きたかった訳ですね。





禁じられた遊び(1952年)で有名なB.フォッセーも出演しますが、あくまで脇役。現代のジェンダー論」の論客なんかからすらば、批判されるような内容を含んでいるかも?なにより、二人は終始煙草をパカスカ喫いますが、こんなこと、今では許されないでしょうね(笑)