サリンジャー未発表原稿、出版へ

サリンジャー未発表原稿、出版へ




サリンジャーと言えば、小説ライ麦畑でつかまえて(1951年)があまりにも有名ですが、私は未読。それよりも、そののちに書いた「グラース・サガ」と呼ばれる作品群が私は大好きなんです。

大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア-序章-

別に通ぶっている訳ではなくて(笑)、これらの作品群は 文学的に大変優れていると素直に私は思う。「グラース家」の天才兄弟のお話なんですが、小林一茶の俳句なんかも出てきて、親しみやすい内容です。

その後、作品を殆ど発表しなくなって、マスコミから逃避した隠遁生活を送るようになって、ますますその「名声」に拍車がかかりました。サリンジャーを探して」と言う本までもあります。誰もが、有名人になりたがる大衆社会において、異質な存在ですよね。思うに、一種の社会恐怖になったんじゃないか?

「大衆は誤解によってしか詩人を愛せない。」 J.コクトー 

この度、未発表原稿が発表されることになって、私は興味津々。「グラース・サガ」の続きが読めるかもしれませんね~